勝手に退職したIT社員が会社から訴えられるwww

取得元:http://news24vip.doorblog.jp/archives/47007702.html

1:2015/11/23(月) 21:06:57.82 ID:
ソーシャルゲームの開発中に退職した従業員らが,会社から開発頓挫の責任を追及された事例。

■事案の概要
Xは,平成26年2月,ソーシャルゲームの開発を目的として設立され,
最大20対20の大人数のリアルタイムバトルができるという特徴を有する本件ゲームの開発を行うこととなった。
Y1,Y2兄弟は,Xの設立前から,Xのグループ会社の依頼を受け,本件ゲームの開発に関わり,
Xが設立された後には,Xの従業員となって,本件ゲームの開発に従事した。

当初は,本件ゲームは同年3月18日までにリリースすることを目標としていたが,これに間に合わず,延期された。
その後,Y1は,同年5月21日付けで,Y2は,同月25日付けでXを退職したところ,
Xは,Yらが開発設計仕様書も作成せず,突然の退職によって本件ゲームの開発が頓挫して損害を被ったとして,
主位的に不法行為に基づく損害賠償として,予備的に労働契約上の債務不履行に基づく損害賠償として,
5400万円の賠償を求めた。

■ここで取り上げる争点
Yらは,信義則上,あるいは労働契約上の義務として,開発設計仕様書を作成する義務があったか

■裁判所の判断
Xが主張するようにプログラミングを伴うゲームの開発を担当する従業員が退職する場合に,
当該ゲームの開発に関する開発設計仕様書が存在しない場合には後任者は開発途中のプログラムを解読するのに時間とコストを要し,
開発設計仕様書を作成することによってかかる時間とコストを低減させることができるものと認められる。
しかしながら,他方で,開発設計仕様書の作成はゲームの完成に必ずしも必要な書面ではなく,
その作成には相当程度手間と時間を要するものであり,
開発担当従業員が退職することや開発の一部または全部を後になって外注することが常に想定されているとも言い難いことから,
開発設計仕様書を作成するよう明確な指示がなくても,信義則上,又は雇用契約上,
当然に作成しなければならない義務があるものとまでは認められない。

http://d.hatena.ne.jp/redips+law/touch/20151122/1448185741
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