就職活動に学歴フィルターはあった、残酷な採用の話www

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1:2016/02/27(土) 16:11:11.72 ID:
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48029

ことしも大学生や高校生の就職活動が始まる。それに先駆け、政府の規制改革会議は2月22日、
東京・霞が関で「多様な働き方」をめぐって公開ディスカッションを開いた。就職・転職は新卒に限らず、
人生の大きな選択だ。良い職場を選ぶためには、何が必要なのか。

参加したのは、厚生労働省をはじめ日本労働組合総連合会(連合)、経済界の代表や就職事情に詳しい有識者、
経営者らだ。会議の模様はインターネットで中継され、私は司会を務めた。そこで印象に残った点を報告しよう。
私が印象深く聞いたのは、就職関連ビジネスを展開している寺澤康介「ProFuture」代表取締役社長
(中央大学大学院戦略経営科客員教授)のプレゼンテーションだった。
以下、関連資料は内閣府のホームページ(http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/discussion/160222/gidai/agenda.html)で入手できる。

寺澤氏によれば、かつては例えば20人の採用枠に800人程度の応募者があった企業に、
いまはエントリーシート(ES)で10万人の応募があるという。競争率にすると、40倍から5000倍に跳ね上がった形だ。
ただし競争率が5000倍になったからといって、会社が応募者全員のESをていねいに読んでいるわけではない。
実際には大学名で足切りして、重点的に採用する大学(ターゲット校)からの志願者をふるいにかけているのだという。

その結果、何が起きるか。
学生たちは時間をかけ工夫を凝らしてESを書いたとしても、多くは徒労に終わってしまう。なにせ読んでくれないのだから。
それでも多くの企業は「大学名で足切りする」と表立って言わないので、学生たちはせっせとESを書くはめになる。
壮大なロスをいかにして防ぐか
学生にしてみれば「応募しないことには始まらない」と思って、5000分の1のチャンスにかけるのだ。夢破れた多くの学生はどう思うか。
寺澤氏によれば、彼らの本音は次のようだ。
「嘘をつかないでほしい」「学歴フィルターがあるならあるで明言してくれたほうが清々する」「透明性のある選考を」「選考基準が全然分からない」
「なぜ落とされたのか分からないと改善しようがない」「選考でないと言いながら選考するのはやめてほしい」
学生がもっとも企業に「改善して欲しい」と思っているのは「サイレントお祈り」だそうだ。聞き慣れないが、何かといえば、
企業が採用を断った学生に対する決まり文句である「他社でのご活躍をお祈りします」というメールを出さずに(だからサイレント!)断る例だ。
「採用する場合は連絡します」というが「採用しない場合は連絡しません」なので、学生は合否が分からず、
期待を抱いていつまでも連絡を待つハメになる。これはひどいと思う。こういう企業は、そもそも社会的存在として許されないのではないか。
学生をきちんと相手にしていない。
寺澤氏は「学生の心が折れて、社会人になる最初の段階で社会に不信任を抱くきっかけになる」と訴えた。
1人で50社、100社とESを書いて送る学生はざらだ。それを読んでもくれないのは、学生にとって「壮大なロス」になるのは間違いない。
そんな現状をどう改善したらいいか。寺澤氏は大学の就職部(キャリアセンター)や欧米で広がっているSNS(ソーシャルメディア)、
ダイレクトリクルーティングの活用を提言した。
企業から求人票が集まる大学の就職部は、かつて学生と企業の窓口として機能した。
だが、いまネット上の就職ナビサイトがそれにとって変わり、ほとんどの学生は就職ナビを通じて情報を得ている。
そういう仕組みが大量のESが生み出す原因にもなっている。
企業から掲載料を受け取って運営している就職ナビや転職ナビは手軽な反面、そこから企業に不利な情報は出てこない。
また中堅・中小企業は大手・著名企業の陰に隠れて注目もされにくい。つまり情報はあふれているが、十分でなく効率も悪いのだ。
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